あらすじ
陰陽寮を追放されたベテラン陰陽師・鷹宮玄十郎。
優秀だが再現性のない判断を嫌われ、組織から切り捨てられた彼は、
都を離れ、妖怪と人の境界にある“辺境”で静かに暮らしていた。
だが、正しい判断を積み重ねるはずの組織が、
「誰も悪くない失敗」を繰り返し始めたとき、
数字にも記録にも残らない歪みが、世界に溜まり始める。
組織には戻らない。
英雄にもならない。
それでも壊れきる前に、後始末だけはする。
これは、
正しさが人を救わない世界で、
誰にも評価されない役割を引き受け続けるおっさんの物語。