あらすじ
転生した先は、文字も読めない領民だらけの貧しい辺境伯領だった。
元・地方公務員の俺が最初に直面した問題は、魔物でも戦争でもない。
――帳簿が誰にも読めないこと。
夜学を開き、読み書きを教え、領地は少しずつ立て直されていく。
だが教育は、人を救うだけでなく、秩序を揺るがし、政治と宗教を巻き込み始めた。
学校は守られた。
しかしその裏で、才能は黙らされ、声は選別されていく。
教育は誰のためにあるのか。
国家のためか、人のためか。
これは、教育で領地を救おうとして、
やがて国家そのものに試されることになった男の物語。