あらすじ
国家に忠誠を誓ったことは、一度もない。
それが、元・諜報員である俺の唯一の信条だった。
異世界に転移した俺が辿り着いたのは、
魔法と王政が支配する平和な王国。
だが、その平和は「情報の扱い方」を一つ間違えれば、
あっけなく崩れる脆いものだった。
王国、宰相、帝国、情報屋。
誰もが正義を語り、誰もが嘘をつく。
だから俺は、最初から誰も信じない。
裏切りを想定し、情報を分割し、
戦わずに勝つためだけに動く。
これは、
国家を守るために、国家を信用しなかった男の物語。
裏切りは避けられない。
問題は――
誰が、いつ、どこまで裏切るかだ。