あらすじ

教室の隅、スケッチブックを「結界」にして世界から心を閉ざしていた私。 私の目に映る世界は、すべてが灰色だった。  あの日、彼女が現れるまでは――。 転校生・静寂しおり。 彼女は、クラスの中心という光の当たる場所を自ら振り捨て、灰色の「結界」の中にいた私の手を取った。 世界は「ふたりぼっち」だけの色彩に満ち溢れ、 彼女こそが、私の唯一の「光」になった。  しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。 あの日、私が彼女の身体に隠された「秘密」を知ってしまったばかりに。 しおりは氷のような瞳で私に告げた。 「あなたとは、友達じゃ、ない」 そして、私の前から姿を消した。 私は「光」をすべて失い、彼女は世界から完全に消えた。 ……それでも私は信じている。 私たちが唯一共有していた「卓球」という一本の糸だけが、今もどこかで繋がっていることを。 これは変わり果てた世界で、たった一人の「親友」の手をもう一度掴むまでの、痛みと再生の記録。  本編『虐待された少女の武器は、卓球と過覚醒とトラウマでした 〜異端の白球使い〜』の過去を描く前日譚。      完全描き下ろしにつき不定期連載となります。 ※本編未読の方でも、一つの物語としてお読みいただけます。

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カクヨム
カクヨム2026/02/06
  • 現在の作品灰色の世界に虹を架けた君へ。――救済と絶望のプレリュード――