あらすじ
勇者アルヴァンと共に魔王を討ち、世界を救った伝説の聖剣『星砕き』。
主(あるじ)を看取り、森の奥で深い眠りについてから百数十年。錆びつきかけていた聖剣は、暇を持て余した末に一つの真実に気づく。
「錆びて朽ちるくらいなら、人間(メンテナンスフリー)になって動けばいい」
再構成されたその体は、白銀の髪に冷たい瞳を持つ、絶世の美少女だった。
これは、情緒も痛みも理解しない「元・剣」の彼女が、人間のふりをして勇者の痕跡を巡り、少しずつ「人間の心」を学習していく――ことは特にせず、圧倒的な硬度と切れ味でトラブルを物理的に粉砕していく旅の記録。