あらすじ
宵宮ひよりは、特撮とロボットが好きな女の子だった。
夕方の公園で、朝のヒーロー番組の余韻にひとり浸っていたその時――世界が裂けた。
“割れ目”から現れた謎の敵は、街の音と色を奪い、日常をあっさり壊していく。
逃げ遅れたひよりの前に現れたのは、喋るラッコのような生き物――げんえんさん。
「変身して、世界を守って」
それは、ひよりがずっと憧れていた「ヒーローになるチャンス」のはずだった。
かっこいいスーツ、鮮やかな名乗り、ロボットみたいな装備――そんな未来を想像したのに。
変身した姿は、まさかの地雷系魔法少女だった。
恥ずかしくて泣きそうで、怖くて逃げたくて、痛みの記憶が身体に残っても。
それでも、誰かが傷つく前に前へ出てしまう。
これは、憧れと現実のギャップに震えながら、
それでも“自分の意思で戦う”と決めた少女の物語。