あらすじ
魔王討伐の最終決戦。勇者パーティーは相打ちという形で全滅した。ただ一人、仲間に「生贄」として盾にされ、不老の呪いをかけられた呪術師の少女・クロエを除いて。
それから300年。魔王のいない世界は、魔法が科学のように管理される退屈な平和に包まれていた。かつての仲間たちは「伝説の英雄」として神格化されているが、クロエだけは知っている。彼らが実際にはどれほど強欲で、臆病で、そして自分を疎んでいたかを。
しかし、クロエの体に刻まれた「不老の呪い」を解く条件は、【英雄たちの末裔が抱える、彼らから受け継いだ“心の呪い”を浄化すること】だった。 これは、死に損なった少女が、大嫌いだった仲間たちの残り香を辿り、今度こそ彼らと「決別」するための、優しくも毒のある追葬の旅。