あらすじ
配信者の柊人(しゅうと)は、人の感情を「整える」ことで生きてきた。
誤解を解き、空気を回し、言葉を尽くす――それが誠実だと信じていた。
友人の通話で出会った柚子は、「w」と短い返しで距離を守る女の子。
噂話が湿る夜、会う話が地雷になる夜、柊人は説明も確認も抑え、「足さない」ことで彼女の余白を守ろうとする。
けれど善意は、いつしか圧に変わる。
見守りのつもりで送った二行のDMが、彼女には「監視」に聞こえてしまった時――柊人は初めて知る。正しさは、人を救うだけじゃない。人を壊すこともある。
これは、整えすぎる男が「整えない」を学び直す、通知と沈黙の物語。