あらすじ
魔王討伐から八百年。不老のエルフ探偵フリーダは、人間たちが忘れ去った「古代魔法犯罪」を専門に扱う唯一の探偵である。
人間の寿命はせいぜい百年。だが、魔法による犯罪の中には、発動まで数百年かかる「遅効性呪術」や、複数世代にわたって実行される「継承殺人」が存在する。人間の探偵では事件の全容を把握できない——そこで、千年を生きるフリーダの出番となる。
「ああ、これは三百年前に仕掛けられた呪いですね」
彼女の淡々とした推理は、時に残酷だ。なぜなら、犯人も被害者も、とっくにこの世を去っているから。それでも彼女は真実を暴く。なぜなら——
「真実は、時間が経っても消えません。人間の皆さんが忘れても、私が覚えていますから」
時を超えた謎、感情を持たないかのような主人公、そして人間の命の儚さと記憶の重み。これは、時間ミステリー×異世界ファンタジーの全く新しい物語。