あらすじ
<作品紹介>
静けさの中に、揺らぎは生まれる。
放課後の倉庫で、蒼颯は一本の古いテニスラケットと出会う。 グリーン、
ブラック、そしてブルー。 三色のフレームは、誰かの記憶を宿したまま、
静かに眠っていた。
初めて触れるはずなのに、手に馴染む感覚。 軽く振れば、空気が震え、音が消える。 蒼颯の“静”と、ラケットの“記憶”が重なった瞬間だった。
これは、 静けさを生きてきた少年が、 ひとつの出会いによって揺らぎ、 そして継承されていく物語。
過去と現在が交わるとき、 蒼颯の世界は音もなく変わり始める。
《登場人物紹介》
黒瀬 蒼颯(くろせ・そうは)
静けさを身にまとった高校1年生。 男子テニス部所属。
左利きで、打球音のほとんどしない独特のフォームを持つ。
倉庫で見つけた古い三色カラー(グリーン・ブラック・ブルー)
のテニスラケットとの出会いが、彼の“静”を揺らし始める。
RD-8(アールディーエイト)
グリーン・ブラック・ブルーの三色フレームの古いテニスラケット。