あらすじ
王都で回復魔法を連発し、限界寸前まで削れていた聖女フィオナは「戦場向きではない」と辺境へ回される。やっと休めると思った矢先、村では軽いケガでも「聖女を呼べ」と頼られ、また無理をしそうになる。
診療所のカイに「君が倒れたらもっと困る」と言われたフィオナは、回復魔法を使えないように“封印”を決意。小神官ルッツに術式を刻んでもらい、腕輪で回復を一時停止することにする。宿屋のマルタと村人たちの生活の力、掲示板と手順の工夫で、光がなくても村は回り始める。
嵐の夜の重傷者を前に、封印を外すか迷いながらも「一回だけ」と自分で決めて救い、再び腕輪を戻すフィオナ。無理をやめ、休む勇気を覚えた聖女の、ほっこりスローライフ短編。