あらすじ
かつてたい焼き職人だった男、鯛谷金造。
彼は街に満ちる“歪み”を感じ取る異能者となり、夜の路地に立っていた。
人の欲望が限界を超えたとき、
それは怪異として形を持つ。
金造は黄金の鯛の力を宿すスタンド
**《GOLDEN TAI(ゴールデン・タイ)》**を操り、
怪異やスタンド使いと対峙していく。
その能力は、敵を倒す力ではない。
触れた欲望を「焼き固め」、
中身ごと空にする力だった。
戦うたびに、金造は思い知る。
正義は甘く、歪みは焦げつく。
そして――焼きすぎれば、人もまた壊れる。
街には、屋台、路地、祭り、夜食。
日常に溶け込んだ欲望の先で、
異能者たちの静かな戦いが続いていた。
たい焼きは、腹を満たすためのものだ。
だが満たされなかった心は、
時に怪物へと変わる。
黄金の鯛は、今日も焼かれる。
それが救いなのか、裁きなのかは、
まだ誰にも分からない。
――これは、
焼かれた正義が冷めない街の物語。