あらすじ
引っ越してきた先は、山と海に囲まれた街・横須賀。
求職中の主人公は、妻と飼い犬ジョロと共に、当面は静かに暮らすつもりだった。
しかしその日常は、早朝の散歩をきっかけに崩れ去る。
街の一角で現れた“怪異”
そして、なぜか主人公に助力を求めてきた、小さな土地神。
怪異に立ち向かう力を分け与えられた主人公と、人の言葉は話せないが、確かな意思を持つワンコで息子ポジションのトイ・プードル、ジョロ。
こうして彼らは、望んだわけでもない「祓い役」として、街に綻びを生じさせる怪異と向き合うことになる。
一方、地元育ちのフリーライター・今日子は、偶然その現場に居合わせたことで、これまで気付かなかった“街の裏側”を知ってしまう。
安定しない収入、将来への不安、それでも続いていく日常怪異退治は金にならない。
けれど、放っておけば誰かの日常が壊れてしまう。
土地神、祓い役の家族、巻き込まれたライター。
それぞれの立場と思惑が交差しながら、横須賀の街で、今日も静かに異変は起きている。
これは、引っ越した先で土地神と関わることになった家族と、怪異に出会ってしまった人々の、生活に根ざした現代怪異譚である。