あらすじ
主人公・白見瑞帆は、子どもの頃から体が弱く、入退院を繰り返しながらも受験に向けて懸命に日々を送る中学生
治療のため福岡へ引っ越してきた彼女は、ある日いつものコンビニで空腹で倒れかけている男性を助けるのだが、それが謎の”お兄さん”との出逢いなのである。
多くを語らない“お兄さん”だったが、彼の優しさと温かな言葉は、病と不安を抱える瑞帆の心の支えとなっていった。
しかし瑞帆は、脳腫瘍の可能性を告げられ、大きな手術と受験という人生の分岐点に立たされる。
やがて突然途絶える“お兄さん”からの連絡。
合格発表の日、彼の行方を追った瑞帆が知るのは、あまりにも切なく、そして深い真実だった。
これは、短い時間の中で確かに交わされた想いが、一人の少女の人生をそっと、しかし確かに変えていく物語。