あらすじ
「霊力も出せない。術式も使えない。……お前は本当に陰陽師か?」
その言葉を、俺は何度も聞いた。
霊術学院の訓練場。炎は舞い、水はうねり、風は刃のように走る。
同年代の陰陽師たちは、当たり前のように霊力を操る――。
――でも、俺だけは、何もできなかった。
反論したい気持ちはある。
だが、現実は変わらない。
そんな俺が、世界最強クラスの妖怪――九尾の葛葉と契約し、霊力を取り戻すことになるなんて。
この瞬間、まだ知る由もなかった。
これは――
敗北続きの陰陽師見習いが、妖怪の力を借り、仲間と共に成長していく物語。