あらすじ
王都一の大商家の娘・アコは、侯爵家の跡取りアルベルトを愛しすぎたあまり、父に頼み込み、財力で婚約をまとめてしまう。
しかしそれは、彼が望んだ結婚ではなかった。
七年間尽くし続けた末、舞踏会の場で「不細工で恥ずかしい」と公衆の面前で婚約破棄。
一夜にして“傷物令嬢”となったアコは、王都で居場所を失う。
縁談もなく、噂と嘲笑に晒される日々。
そんな彼女に舞い込んだのは、北方辺境伯クスコスとの縁談だった。
「白い結婚でも構わない。来てくれてありがとう」
不器用だけれど誠実な彼の言葉に救われ、アコは辺境へ向かう。
荒れた領地、眠った資源、活かされない自然。
アコは持ち前の経営センスと努力で、辺境を王国一の観光地へと変えていく。
やがて――
捨てられたはずの令嬢は、誰よりも愛される“最愛の妻”になっていた。
これは、恋に失敗した少女が、自分の人生を取り戻す物語。