あらすじ

静まり返った朝の台所。 日野有紗は、 無意識のうちに二人分の朝食を用意してしまう――。 かつて当たり前だった親子の日常は、 ある日の診察を境に静かに崩れ始める。 限られた時間の中で、 有紗は「母であること」と向き合い続ける。 外食でも特別な料理でもなく、 息子が望んだのは、いつも通りのシャケのおむすびだった。 握る手の温度。 思い出の中の笑顔。 言葉にできなかった後悔と、確かに存在した愛情。 季節が巡ったその先で、有紗は小さな再会を経験する。 これは、ひとりの母とひとりの子が交わした約束と、 “当たり前の幸せ”がどれほど尊いものだったのかを静かに描く、優しく切ない家族の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/02/05
  • 現在の作品おむすびをあなたに