あらすじ
比呂子は二十八歳でお見合い結婚をした。
夫・明彦には、従妹で幼なじみの「運命の恋人」碧がいたことを、彼女は後から知る。
ふたりは家の事情で引き裂かれ、碧は海外へ渡り別の人生を歩んだ。
碧がいない世界で、明彦は、親に仕えてくれる“都合のいい存在”が
欲しくて、比呂子と結婚したのだ。
結婚して二年後に、偶然見つけた一枚のディスクによって、比呂子は夫が今も碧を愛していることを知る。
そして、家族全員から必要とされいないと悟った夜……
彼女の前に銀色のバスが現れる。
そのバスの行き先は―銀星―
人生に絶望した者だけに許される、もうひとつの世界。
愛されなかった女たち、捨てられた人々、居場所を失った魂が集うその場所で、比呂子は「本当に欲しかった人生」と向き合うことになる。
これは、恋と結婚と裏切りの果てに、
もう一度“自分の価値”を探す女性の再生の物語。