あらすじ
進学校に通う高校2年生の**福田湊は、若年性アルツハイマー病を宣告される。発症から平均余命は約10年。「全てを忘れて死んでいく恐怖」に絶望し、周囲を拒絶する湊。
そんな彼の前に現れたのは、隣の席の大石陽向**だった。「お前が忘れる分、俺が全部覚えといたる」――大石は湊の『記憶係』を勝手に宣言し、強引に湊を青春の只中へと連れ出す。
しかし、病は無情にも進行する。ある雨の日、湊の口から出た「初めまして」という言葉が、二人の絆を残酷に引き裂いていく。
忘れていく湊と、覚えていく大石。二人が辿り着いた、涙の卒業式とは。