あらすじ
「勉強」。
それはこの世で生きていく上で、切っても切れない関係のもの。時に嫌悪され、時に好まれる。そんな存在。
勉強に今現在も苦しめられている学生たちは多い。
人々は知らない。影からそのような者達を支え、調査している存在がいることを───。
その名を、全国学生勉強・生活バランス調節団。
言いやすく略して、「学調団」と言った。
「なあ、やっぱやめねぇ?この名前。」
長いし、色々怖えし。
黒髪の青年が、ぼそりと呟く。
「じゃあ、どんな名前が良いのですか?貴方のセンスに期待はしていませんが、一応聞いてあげますよ。」
そう問われると、青年は少し悩む素振りを見せたあと、どやっと自信満々に笑って言った。
「数学と愉快な仲間たち、とか!」
「……はぁ。やはりお前にはセンスがないですね、『数学』。そんな名前になるくらいなら末代まで呪われたほうがマシです。」
数秒の沈黙のあとに返された返事に、青年──『数学』は不服そうに声を上げる。
「なんだよ『国語』、つれねぇな。ちょっとくらいノってくれてもいいのに!」
『国語』はメガネを掛け直して、はぁっと再びため息を漏らした。
彼らは『学調団』の一員であり、そして、
『教科』の化身であった。