あらすじ
ダイエットマニアの嫁と、
しがないサラリーマンの旦那。
旦那は、今でも嫁を愛している。
けれど嫁は、旦那をもう“男”として見ていない。
隣には、
夫婦でジムを経営する、理想的な夫婦がいる。
比べるつもりはなくても、
視線は、自然とそちらに向いてしまう。
そんな夫婦が、
ある日、不思議な爺さんと出会う。
爺さんは、多くを語らない。
ただ、曖昧な言葉を残して笑うだけだった。
「隣の芝は、青く見えるもんじゃ」
「色恋沙汰は……なんたらぁ」
それが忠告だったのか、
ただの戯言だったのか。
気づいたときには、
二人の距離は、静かに、取り返しのつかないところまで
ずれていた。