あらすじ
「そなたとの婚約を破棄する」——義妹の嘘の告発により、第一王子に婚約破棄されたリディアーナ。彼女が次に告げられたのは、隣国の「呪われた王子」への嫁入りだった。
顔の半分を黒い痣に覆われ、近づく者に災いをもたらすという噂の王子ルシアン。誰もが恐れ、忌み嫌う彼の元へ、リディアーナは厄介払いのように送られる。しかし、リディアーナには秘密があった。彼女は古い血筋に連なる「視る者」——人には見えない呪いを視ることができる力の持ち主だったのだ。王子と対面した彼女が視たのは、三重の呪いに蝕まれた孤独な魂。そしてその呪いは、王子自身ではなく、何者かによって仕組まれたものだった。「殿下の呪いを、私が解いてみせます」呪いの正体を追ううちに明らかになる、王子の亡き母が遺した愛と秘密。そして二人の前に立ちはだかる、王宮に巣食う陰謀の影——。