あらすじ
物語の中心に立たない人たちがいる。
名前を間違え、立場を知らず、
事情も深くは踏み込まない。
それでも、
場に流れを生み、空気を動かしてしまう人たち。
本シリーズは、そうした「モブ」の視点から、
誰かの行為や言葉が、
どのように外側へ伝わっていくのかを拾っていく
短編連作である。
氷は大きな音を立てて割られない。
気づかれないひびが入り、
空気だけが、少し軽くなる。
評価でも救済でもない。
ただ、場が続いていくために起きた、
静かな出来事の記録。
音が外へ出ていく、その手前の話。
ふと、すれ違うように。
不定期更新。