あらすじ
「強い魔物と戦える世界に行きたい!
魔法なき貴族社会で「最強の女騎士」を気取っていたリオラ・ド・ノワール。
彼女が家宝の力で辿り着いたのは、物に魂が宿る|器霊《きれい》が人々と共生する異世界、|玄華界《げんかかい》だった。
しかし、そこで突きつけられたのは「実力不足」という無情な現実。
自慢の漆黒ドレスは泥に汚れ、最弱の魔物にすら手も足も出ない。
絶望する彼女の前に現れたのは、自身の指輪から現れた、十歳の自分そっくりの|器霊《きれい》・ノワールだった。
『今のあなたは、外見を着飾るだけの世間知らずなお嬢様です』
毒舌な自分自身(ノワール)に導かれ、リオラは居候先の茶館・|碧蓮楼《へきれんろう》の仲間と共に、|翠明街《すいめいがい》を守る戦いへと身を投じていく。
これは、格好ばかりの令嬢が、|旗袍《チーパオ》に身を包んで泥を噛み、本当の強さを手に入れるまでの物語。
黒いパゴダ傘が漆黒の炎を纏うとき、異世界の空に真の騎士が舞い降りる。