あらすじ
「お前は数字しか見えない、つまらない女だ」
そう言って婚約破棄を告げた元婚約者に、私は微笑んで答えた。
「ええ、おっしゃる通りです。ですから、辞表も出させていただきますね」
王城経理官として七年。誰にも評価されず、影で財政を支えてきた日々に、私はもう疲れていた。
辺境の小さな領地で、ひっそりと帳簿屋を開く。それが私の第二の人生——のはずだった。
なのに、なぜか冷徹と噂される宰相閣下が、毎日店に通ってくるのです。
しかも「君の帳簿を見せてくれ」とか「この数式の意味を教えてほしい」とか……。
私がいなくなった王城では、財政が大混乱しているらしい。
でも、もう関係ありません。私は今、とても幸せなので。
※ハッピーエンド確約
※ざまぁあり