あらすじ

水瀬詩織。消滅危機言語オック語を研究する孤独な言語学者。  ある日、大学図書館で耳にした会話が、彼女の人生を変えた。  聞いたことのない響き。どの方言にも分類できない。けれど、どの方言よりも——古い。  声の主は、エレーヌとセリーヌという姉妹だった。  やがて三人は共に暮らし始める。言葉で満たされた、蜜月のような日々。  しかし詩織は気づいてしまう。彼女たちの話す言葉には、十四世紀の文献でしか見たことのない形が混じっていることに。  調べれば調べるほど、深まる謎。  彼女たちは、いったい何者なのか。  なぜ、八百年前に死んだはずの言葉を、母語として話せるのか。  そして詩織は知る。姉妹が抱える、途方もない秘密を。 学問か、愛か。 記録か、沈黙か。  ——言葉を守ることは、魂を守ること。  孤独な三人の女たちが紡ぐ、言葉と時間をめぐる物語。

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カクヨム
カクヨム2026/02/04
  • 現在の作品【短編小説】琥珀の舌 ~消えない言葉を抱いて眠る娘たち~(約18,000字)