あらすじ
ある満月の夜、当時十歳だった私は、人狼だった父に噛まれ、自らも人狼になってしまう。
父を倒した二人組の人狼狩りのうち、年嵩の方は私も殺すべきだと主張する。しかし若い方の人狼狩りは、子供を殺すのは忍びないと思い、自身の屋敷で私を育てることにした。
人狼が変身するのは満月の夜だけだが、変身していない時であっても、人狼が人に噛みつけば相手を人狼化させてしまう。
そんな危険な存在である私にあてがわれたのは、鍵の掛けられた地下室だった。
でも私は、あの人に感謝している。本来であれば殺されて当然の私を、こうして生かしてくれているのだから。
そして五年が経ったある満月の夜、屋敷に侵入した何者かによって、地下室の扉が破られた……。