あらすじ
吐き出せなかった感情は、どこへいくと思いますか――?
両親の離婚を機に、三上澪緒は母の実家がある奈良県の小さな村で暮らし始める。
その村には、「夜八時を過ぎて外を出歩いた子どもは、あつめさまに連れていかれる」という迷信があった。
ある夜、澪緒はやむを得ない事情から、夜八時を過ぎて外へ出てしまう。
それを境に、彼女の日常は少しずつ歪み始める。
村の噂。
大人たちの視線。
そして、同級生たちの無邪気な悪意。
澪緒の周囲で起こる出来事は、やがて「迷信」という言葉では片付けられない形を取り始めていく。
これは、排除され、飲み込まれ、吐き出されることのなかった感情が、静かに集まっていく物語である。
三上澪緒:夜の外出をきっかけに、クラスで孤立していく。
佐野恒一:家庭に問題を抱える、クラスの中心的存在。
小林えり:気にかけながらも、踏み込めない少女。
大辻春樹:ルポライター。「あつめさま」の取材をするために村を訪れる。
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・地名・名称等は全て架空であり、実在のものとは関係ありません。
表紙:Canvaにて作成