あらすじ
「この悪役、邪魔だから消すか」
売れない悲劇作家・クロードの悩みは、執筆のスランプと、世の中の理不尽さ。 そんな彼が拾ったのは、可憐な妖精……に擬態した、魔王軍最強の諜報員・ミルだった。
彼女は勘違いした。クロードが吐き出す物騒な執筆用語(アイデア)を、「世界を裏から操るための冷徹な指令」だと!
「あーあ、この物流の詰まりのせいで、スランプだ」 ⇒ 翌日、国境の要塞が謎の爆発で消滅。物流ルートが強制開通!
「この敵キャラ、強すぎて倒せないな。……撤退させるか(ボツ)」 ⇒ 翌日、優勢だった魔王軍が謎の全軍撤退。人類、奇跡の逆転勝利!
クロードがペンを走らせるたび、現実世界では国が傾き、戦況が覆り、伝説の勇者すらも敗北する。 やがて魔王は彼を「影の支配者」と恐れ、聖女は「現代の預言者」と崇め、古代兵器は「最尊の推し」として暴走を始めるが――。
「うん、いいハッピーエンドが書けたな!」
本人は何も知らず、今日もニコニコと平和に暮らしている。 これは、無自覚な作家がペン一本で世界を配下にしてしまう、世界一平和で物騒な勘違いコメディ!