あらすじ
エリュシオン侯爵家の令嬢シャルロットは、社交界の片隅で静かに生きる控えめな少女だった。
彼女の唯一の心の拠り所は、王国最強の魔導師と称えられる婚約者レインハルトの存在。
けれどある日を境に、彼は彼女を避けるようになり、優しかった眼差しは冷たく閉ざされてしまう。
理由も分からぬまま距離を置かれ、シャルロットはただ胸を痛める日々を過ごしていた。
そんな中、彼女の身に異変が起きる。
秘められていた特異な力が目覚め、彼女は周囲にとって危険な存在とみなされてしまったのだ。
魔を討ち、国を守る使命を負うレインハルトにとって、それは見過ごせない事態だった。
守るべきか、排除すべきか――
葛藤の末、彼は彼女の力を抑えるため、誰よりも近くで彼女を支える道を選ぶ。
けれど、彼女を遠ざけていたはずの彼の心は、次第に揺らぎ始める。
理性で抑え込んでいた想いは形を変え、やがて強い執着へと変わっていく――。
冷淡だった魔導師と、孤独だった令嬢。
すれ違いから始まった二人の関係は、やがて運命を揺るがす愛へと変わっていく。
これは、拒絶から始まる、少し切なくて甘い恋の物語。