あらすじ
内容紹介
中学時代、
エースで四番。
投げて、打って、勝ち続けた“二刀流”。
だが高校に進むと、
その才能は伸びることなく、
鈴木八郎は、しがないサラリーマンになっていた。
新聞やテレビで、
同じ「二刀流」として活躍するスター選手を見るたび、
八郎は思う。
――俺だって、あれくらいなれた。
――俺だって。
そんなある日、
ビールを買いに出た帰り道で、
八郎は見覚えのない古い店に迷い込む。
そこで出会ったのは、
不思議な爺さんと、
冗談のような効能を持つ薬だった。
「一日百球、すごい変化球が投げられる薬」
「一日十打点が取れる薬」
爺さんは言う。
「どっちか一つじゃ」
だが八郎は、
二刀流として栄光を取り戻すため、
両方を選んでしまう。
その選択が、
彼の人生を、
再び大きく動かし始める。
これは、
不思議な爺さんと、
“元”野球選手が出会ってしまった、
少し奇妙で、少し苦い物語。