あらすじ
簡易説明
闘魔の死刑囚と呼ばれた少女スィンザが、バーモと呼ばれる魔物と戦うバトルアクション物です。
※女性主人公ですが恋愛描写なし。
あらすじ
スィンザ・ススは、十二歳で死刑囚となった。
彼女に科されたのは「闘魔の刑」。闘魔の刑とは、死ぬまでバーモと呼ばれる魔物と戦い続けなければならない刑罰であり、実質的な死刑である。
スィンザは、バーモに支配された土地であり、人々から「黒い森」と呼ばれる危険地帯の中へ、毎日たった一人で立ち向かう。
黒い森の近くには、「人の世界と魔物の世界の境界線」と呼ばれる巨大防壁が存在する。その巨大な防壁の内側には、ディアー・アントラーズと呼ばれる小さな街が存在した。
その小さな街は、「境界の街」と呼ばれ、その中には「境界の守護者」と呼ばれる者たちが存在している。彼らは、バーモと戦うことを生業としている者たちであり、刑罰でバーモと戦うスィンザとは似て非なる者たちであった。
しかし一部の守護者たちは、スィンザに衣食住を与え、その他に武器、防具、さまざまな技術も惜しみなく与えた。そして苛烈な訓練によって彼女を鍛え上げた。その全ては、彼女がバーモに殺されないようにするため。
そうして強く育ち、十六歳になったスィンザの前に、テリルという名前の少女が現れた。スィンザは自身が、犯罪者であるという負い目から、周囲に壁を作っていた。しかしテリルは、その壁を難なく飛び越えて来ただけではなく、ついには分厚い壁をいともたやすく撃ち抜いた。そんなテリルにスィンザは、心を揺さぶられていく。
スィンザにとって、ただの刑罰でしかなかったバーモ退治も、テリルの視点では、バーモの侵攻を抑え、人々の暮らしを守る誇り高い仕事に見えていた。テリルとの出会いで、スィンザはかつて憧れを抱いていた英雄の姿と、彼の言葉を思い出した。
しかしスィンザは闘魔の死刑囚であり、守護者ではない。
自分の将来に絶望しながらも、彼女は窮地に陥った境界の街と、そこに暮らす人々を助けるために、バーモと戦う。
そしてスィンザは、過酷な戦いの末に、自分を見守り続けてくれていた人々の優しさを知ることになった。
闘魔の死刑囚は、人々の優しさに触れて、ほんのわずかな時間だけ、少し目つきが悪いだけのただの少女に戻ることができたのだ。
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