あらすじ

西暦2095年。 学校でイジメを仕掛けてきた相手に過剰な制裁を加え病院送りにしてしまった少女は、刑務所で無期懲役となって服役している女性受刑者の話し相手をするボランティアをしてくるよう言いつけられた。 田中さんと名乗るその高齢の女性受刑者は複数人を殺害したとはとても思えない温厚な人だった。 田中さんが罪を犯した原因の一つに、七十年前、彼女が夢中になったとある本を奪われたから、というものがあった。 会話をつづけるうちに、田中さんをもっと知りたいと思うようになった少女だったが、ボランティア当日の夜、田中さんは亡くなってしまう。 翌日、悲しみにくれる少女の前に、田中さんと因縁のある人物が現れ、とっくみあいとなり少女は刺されてその場に倒れる。 意識を取り戻した少女は七十年前、田中さんが罪を犯す前日の世界にいることに気づいた。 必死の捜索の結果、若かりし日の田中さんと出会い、これまでの知識を駆使して田中さんを救う。 元居た世界で目覚める少女。過去に戻ったと思ったのは夢だったのかと落胆し、刑務所に向かい田中さんと最後のお別れはできないかと申し出ると、係員から、そんな受刑者はいない伝えられる。 困惑する少女は、田中さんが好きだったという本を取り寄せ、外で読んでいた。 田中さんがその本の登場人物と少女をなぞらえていた理由を理解して笑みをこぼす少女の耳に、聞き覚えのある高齢女性の声が届く。 そこには、幸せな人生を歩んできたであろうことが見受けられる田中さんの姿。 田中さんと少女は相まみえ、少女が手にしている本に気づき、いい本を読んでいるのねと微笑む。 少女の手にしていた本は『妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―』

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カクヨム2026/02/03
  • 現在の作品FAiry FAncy FAnfare