あらすじ
【あらすじ】
「おめでとうございます! 本日より地球は『課金制RPG』にアップデートされました」
突如、全人類に届いた運営からの通知。街にはモンスターが溢れ、人々のスマホには無慈悲な「ガチャ」と「課金」の案内が鳴り響く。金がある者は最強の装備で英雄となり、金のない者はレベル1のまま「BAN(死)」を待つだけの使い捨てユニット――。
そんな地獄のようなクソゲーの最底辺で、ニートの青年・カイが手にしたのは、最強の武器でも魔法でもなく、世界の処理落ちが発生させるわずかな**「ラグ」と、物理演算を無視する「バグ」**だった。
一撃で10万円。運営が想定していない「不具合」を突き、重課金者たちから報酬を毟り取れ。
これは、修正パッチが当たる前にクソゲーを食い尽くそうとする、一人のバグ使いによる「不適切」な成り上がり譚。
【登場人物】
カイ(主人公)
• 職業: ニート
• 初期スキル: 土下座
• 特徴: 「運営に媚びを売るためのスキル」だったはずの土下座を、地面の当たり判定をバグらせる「デバッグ操作」として転用する。
正義感ではなく「生き残るため、稼ぐため」に動くリアリストだが、身内に対する情は深い。世界のラグ(処理の遅れ)を視覚的に感知できる特殊な体質。
サクラ(ヒロイン)
• 職業: 無職(カイの幼馴染)
• 初期スキル: お荷物
• 特徴:
ステータスを極限まで下げるだけの「ハズレスキル」を持つ少女。しかし、彼女が近くにいると「サーバーの負荷」が異常に高まるという隠れた性質があり、結果としてカイの「バグ技」を発動しやすくさせる最高の相棒(デバッグ用触媒)。
運営(システム側)
• 正体: 地球を舞台に「惑星経営シミュレーション」を楽しんでいる上位世界の住人たち。
課金額の低い人間を容赦なく「削除」し、常に新しいイベント(惨劇)を投入してくる。カイの不審な動きを「未知の不具合」として監視し始めている。
重課金プレイヤー
• 立ち位置:
現実世界での富豪や権力者。運営に多額の課金をし、SSR装備や広域破壊魔法を買い漁って弱者を蹂躙する「正義の味方(公式)」気取りの敵対者たち。
【重要キーワード】
• 討伐報酬(円): 敵を倒すと銀行口座に直接振り込まれる。この世界では「経験値」以上に「金」が力を持つ。
• ラグ(Lag): モンスターの出現や大規模な戦闘で世界が重くなる瞬間。この時だけ、カイは世界の「裏側のコード」に干渉できる。
• 修正パッチ(アップデート): 定期的に行われる世界の更新。カイが使ったバグ技が対策されて使えなくなる恐怖のカウントダウン。