あらすじ
バツイチになった初老のわたしに、突然「金を払え!」と電話がかかった。マシンガンのようにまくし立てられ、そして巧妙な語り口で、どんどん追い詰められていく。「振り込むか?」という言葉で、架空請求についての講習会を思い出した。「警察に通報します」と宣言して電話を切ったものの、もし来られたら……という不安から、部屋を飛び出した。公園で遊ぶ子どもたちを見ていると、突然に別れた妻を思い出した。そして子どもとの触れあいをしなかった自分に腹が立った。その後、眼科での受診で「魔物が恐ろしい姿をしていると、誰が言った。神が気高い姿だと、誰が教えた」と気付かされ、「子どもたちは、私と暮らします。あなたとは縁を切らせますから」と、妻に言われたことが突き刺さる。ケ・セラ・セラ……