あらすじ
「エリザベート・フォン・ルノワール公爵令嬢!貴様との婚約を、今この場で破棄させてもらう!」
光の満ちる城の庭園。
新年度を祝う為のその絢爛な場で、その声は響き渡った。
婚約者である、マクシミリアン・ディ・グノーシス皇太子殿下は、黄金の髪を微かに乱し、碧眼の瞳を怒りと軽蔑に染め私を見下ろした。
その隣には控えめに、しかし確かな勝利の光を瞳に宿した少女が立っている。
「いかなる理由でこのような御宣告をなさるのか、お聞かせ願えますか?」
「理由など、貴様が一番よく知っているはずだ!」
殿下は苛立ちを露わに怒りの視線を向ける。
その瞳はまるで罪人を裁くかのように冷たく、憎悪を含んだものに見えた。
「貴様のその冷酷で傲慢な仕打ち、常に平民を見下す尊大な態度!そして何より、私の真実の愛を愚弄したことが許せぬのだ!」
彼の言う真実の愛とは、彼の隣に立つロッティという名の少女への恋慕のことなのだろう。
つい一年前まで、帝都の裏路地で花を売っていたという平民の娘。
彼女こそ、この世界の……、かつての私が前世でプレイしたことのある乙女ゲーム『未来を夢見るプリンセス』の、|主人公様《メインヒロイン》であった。
そのゲームのシナリオでは、私は主人公を虐め続けた果てに、断罪され追放、もしくは処刑、あるいは討伐される役目を与えられていた、いわゆる「悪役令嬢」というやつであった。
私はその運命に抗うように努力した。
それなのに結果は変わらず……、シナリオの持つ強制力は私個人の努力を遥かに凌駕し、私はこの後、死地へ追放されるのだ。
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[完結]三度目の。極寒公爵を娶って魔王を倒します!
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[完結]先読みの巫女の娘として生まれた私は全てを奪われました。
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