あらすじ

保元元年、都が二つに割れた戦の中で、十五歳の平重直は崇徳院方の歩兵として戦場に立たされる。平家の遠縁という曖昧な立場のまま、勝ち目の薄い陣へ送られたのだった。乱戦の最中、重直は平家の見知った武者を見つけ、後白河院方への取次ぎを願い出る。しかし返ってきたのは、「お前は源氏だ」という一言だった。どの陣にも属することを許されなかった少年は、戦場を逃れ、名と帰る場所を失っていく。 戦の勝敗の陰で切り捨てられた、一人の兵の戦記。

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小説を読もう2026/01/12
  • 現在の作品帰る陣なし