あらすじ
公爵令嬢キャサリン・フォン・グランバッハは、ある朝突然、前世の記憶を取り戻した。 ここは乙女ゲームの世界。そして自分は、破滅運命にある悪役令嬢!? しかし、彼女が恐れたのは「婚約破棄」でも「断罪イベント」でもなかった。 この世界には――身体を芯から震わせる「重低音」が存在しないのだ!
「こんなスカスカな音響環境、耐えられませんわ!」
彼女はドレスを脱ぎ捨て、はんだごてを握りしめる。 王子からの求愛も「声の帯域が中高音寄りで不快」と一蹴し、地下室で魔導具を改造して巨大スピーカー(サブウーファー)を密造する日々。