あらすじ

魔術がすべてを決める世界。 魔術学院に通う二年生の俺は、その中でただ一人――魔術が使えない生徒だった。 詠唱は失敗し、魔術陣は反応せず、実技成績は常に最下位。 教師からは見放され、生徒からは嘲笑され、退学寸前の劣等生。 それでも俺が学院に残り続けるのには、理由があった。 俺は魔術が使えないのではない。 ――魔術ではない力、“魔法”を使える存在だったからだ。 魔術が世界の法則を利用する技術なら、 俺の力は、その法則そのものを否定するもの。 使えば一瞬で全てが終わる。 だから俺は、それを誰にも知られないよう隠し、最下位として生きることを選んだ。 だが、平穏は長く続かない。 名門貴族出身の同級生は、俺の存在を疎み、執拗に排除しようとする。 その双子の妹だけが、俺を“魔術で測れない存在”として静かに見つめていた。 やがて学院で起こる不可解な魔術事故。 責任を押し付けられ、公開決闘に引きずり出される俺。 生き延びるため、ほんの一瞬――世界に触れてしまった。 その結果、魔術は「最初から存在しなかった」ことになる。 異常は観測され、禁書庫が反応し、 世界はついに“俺の存在”に気づき始める。 隠れて生きたかっただけの劣等生は、 知らぬ間に“世界の基準点”になっていた。 これは、 魔術学院の最下位だった俺に、 世界が気づくまでの物語。

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小説を読もう2026/01/12
  • 現在の作品魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで