あらすじ
雪深い森の奥でひっそりと暮らす刺繍作家のノエルは、ある猛吹雪の夜、行き倒れていた騎士・レオンを拾う。
元騎士団長の彼は、魔竜を討伐した代償として、体温を奪われ続ける『永久凍土の呪い』にかかっていた。
暖炉の火すら効かず、凍えて震える彼を救う唯一の方法――それは、人肌で直接温めること。
「離れると、心臓が凍って死んでしまう」
そう縋る彼を救うため、ノエルは毎晩、薄着になって彼を抱きしめ、肌を合わせて眠ることになる。
最初は生存のための行為だった。
けれど、閉ざされた冬のアトリエで体温を分け合ううちに、彼の騎士としての理性は溶かされ、ノエルへの重く熱い執着へと変わっていく。
「……一生、俺を温めてくれ」
これは、孤独な二人が体温と心を重ね合わせ、呪いさえも溶かすほどの愛を育む、ひと冬の奇跡の物語。