あらすじ

東ノ都が堕ちたのは、ひとつの戦によってではなかった。 それは、いつの間にか――そうとしか言いようのない形で始まっていた。 人々は、便利なものを手に入れた。 戦に疲れた国は、血を流さずに敵を退ける術を求め、人の代わりに刃を振るう“もの”を受け入れた。 最初は、守りのためだった。 次に、抑止のため。 やがて、それは祈りと混ざり、信仰となり、疑う者はいなくなった。 誰が作ったのか 誰が始めたのか その問いは、いつしか意味を失った。 ただ一つ確かなのは、それらは人の想いを喰らって育ったということだけだ。 戦が終わり、都が移り、人々が安堵の息をついたその裏で、“仕組み”だけが残された。 封じるための儀 守るための生贄 穢れを集めるための器。 それらは、誰かの強い意思によって精緻に組み上げられていたが―― その意思の行き先を知る者はいない。 ただ、傀儡が増え続けている。 ただ、呪は東へと集まっている。 ただ、夜の奥で、何かが目覚めつつある。 それを止めようとする剣士たちは、敵の名も、顔も、目的も知らぬまま、ひとつずつ“結び目”を断っていく。 やがて辿り着く先に、答えがあるのか、あるいは―― 最初から、答えなど用意されていないのか。 夜は、まだ明けない。

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小説を読もう2026/01/12
  • 現在の作品傀儡残夢