あらすじ
政略結婚で冷酷と噂される公爵に嫁いだ私に、初夜、彼はただ一言――
「君を愛することはない」
と告げた。
謝罪も、理由もない。
けれどその声には、拒絶よりも深い諦めが滲んでいた。
納得はいかない。だが、理由を問い詰めることはしない。
その代わりにアルテアは、公爵邸の中で、少しずつ“彼の本当の姿”を拾い集めていく。
冷酷だと恐れられる彼が、人に必要以上に情をかけない理由。
近づけば離れていく、その背中の訳。
愛されない前提で始まった結婚生活は、やがて――
愛することを怖れていた一人の男の心を、静かに癒していく。
その末の溺愛に至るまで。
ご都合主義です。設定の粗にはご容赦ください。