あらすじ
乙女ゲーム『ルミナス・ラブロマンス』の悪役令嬢、セレスティーヌ・ド・ロシュフォールに転生して十年。彼女は断罪による処刑ルートを避けるため、慎ましく、清らかに、誰からも恨まれない「お淑やかで目立たない令嬢」を完璧に演じてきた。
しかし、卒業パーティを目前にしたある日、彼女は悟ってしまう。
「……何これ、めちゃくちゃ退屈じゃない?」
攻略対象たちの顔色を伺い、ヒロインに嫌がらせもせず、ただただ平穏を願うだけの日々。そんな「良い子ちゃん」な人生に限界が来たセレスティーヌは、ついにキレた。
「どうせ破滅する運命なら、最後に世界をあっと言わせてから死んでやるわ!」
彼女が目をつけたのは、ゲーム本編で「あまりの弱さと資金難」ゆえに序盤で壊滅する、愛すべきポンコツ悪の組織『ナイトメア・ギルド』だった。
セレスティーヌは、持ち前の財力と前世の知識、そして悪役令嬢としての圧倒的な威圧感を武器に、彼らのプロデュースを開始する。
やりたい放題に悪(?)の組織を改革していくセレスティーヌ。ところが、彼女が組織をカッコよく、そして真っ当に(?)強くすればするほど、なぜか周囲の評価がバグり始める。
一方王太子はどんどん化けの皮が剥がれて大変なことに。
そして王弟の息子でありながら、道楽者と名高い剣聖までが熱い視線を送ってきて!?
これは、破滅を叩き潰したい悪役令嬢が、意図せず世界に君臨し、挙句の果てに溺愛されてしまう物語。