あらすじ

「よいか。妖を殺す資格を持つのは、呪いという名の『業』を背負うた者だけだ。その業は、二十種類ある」 現代日本、その人口比率は逆転した。 人類は「少数民族」として保護され、政府はある山奥の村に最後の希望を託している。 毎年、夏。十八歳になった子供たちは、村の神社に集められる。そこで行われるのは、【能力開花の儀】。 古びた社務所の畳の上、蝉時雨が降り注ぐ中で、神主は厳かに語りだす。血を操る『血祀(ちまつり)』、虫を飼う『蟲毒(こどく)』、空間を歪める『地縛(じばく)』……。 この世に存在する、妖を屠るための20の能力系統。 誰がどの能力に目覚めるかで、その後の人生――いや、生存確率は天と地ほどに分かれる。 緊張に震える膝を抑え、私たちは正座のまま、その長い長い講義に耳を傾ける。 これは、私が人間を辞めて「國の武器」となるまでの、ひと夏の記録。 ――さあ、君の魂は、どの系統【呪い】を選ぶ?

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カクヨム
カクヨム2026/01/11
  • 現在の作品地図から消えた『神隠村』。十八歳になった私たちは、妖を殺すための【二十の呪い】に祝福される。