あらすじ

年に一度、閻魔大王は現世に降り、山奥の古民家で冬休みを過ごす。 地獄で日々、善悪を裁き、魂の行き先を告げる閻魔。だが彼の心には、裁ききれなかったものたちが澱のように溜まっていく。 地獄に落とすほどではないが、忘れることもできない小さな罪。帳簿に載せられなかった、誰にも評価されなかった名もなき善行。 こたつに入りながら、閻魔はそれらをひとつひとつ思い出し、和紙に書き留めていく。 白でも黒でもない、灰色の記憶たち。 人の心は、善悪だけでは測れない。だから閻魔大王は、年に一度の冬休みに、裁けなかったすべてを静かに送り出すのだ。

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小説を読もう2026/01/11
  • 現在の作品閻魔大王の冬休み