あらすじ
処刑台で首を落とされた悪徳令嬢エリシア・ヴァレンヌ。
彼女が背負わされた罪は――反逆、虐政、王家侮辱。民を虐げ、王家に刃向かった“当然の悪”として断頭されたはずだった。
しかし次の瞬間、彼女は戦場の草原で目を覚ます。
しかも――巨人として。
目の前では王国同士の攻城戦。ミニチュアのような城と兵士たちが血を流し、城壁の上から聞こえてくる声は、かつて自分を断罪に追い込んだ婚約者――今は国王となったラートルのものだった。さらに、その傍らにはエリシアを処刑へ導いた“ヒロイン”が王妃として立っている。
憎しみのまま踏み潰そうとした瞬間、頭の中に響く《アナウンス》。
「物理的危害は禁止。贖罪を完遂すれば、あなたの断罪は再審理される」
踏めない。殴れない。殺せない。
巨人の力を与えられた悪徳令嬢に課されたのは、戦争を止め、民を救い、そして――“嘘”で作られた罪を覆すこと。