あらすじ
六歳のジョルディアスは、名門オーレンバーグ家の次男として、父と共に初めて王城へ向かうことになる。
胸に抱くのは不安と期待――そして、まだ見ぬ王女アイリスへの小さな興味。
朝の温かな家族の時間を後にし、少年は荘厳な王の広間で、王と王妃、そして同い年の姫アイリスと出会う。
緊張に震える彼に向けられたのは、王の柔らかな言葉と、王妃の優しい微笑み。
そしてアイリスの差し伸べた手は、少年の胸に初めての“絆”を芽生えさせた。
だがその陰で、二人を見つめる冷たい視線があった。
王城の奥底で、静かに動き始める影に、まだ誰も気づいていない。
これは、後に王国を揺るがす物語の、ほんの小さな始まり――。