あらすじ
過労で事故死した社畜・ナカジマハルトは、
異世界の侵略国家〈グラディオ帝国〉で冒険者として転生する。
勇者でも、特別な力を持つ存在でもない。
彼の望みはただ一つ――
危険を避けて、静かに生きること。
だからハルトは選び続ける。
調査、護衛、掃討。
危険度の低い、無難で、安全な仕事だけを。
無理はしない。
英雄的な活躍もしない。
ただ、依頼内容を正確にこなす。
その結果――
彼の評価は、なぜか上がり続けた。
彼が関わった地域は
「治安が安定した」と判断され、
帝国の管理下に組み込まれていく。
本人に侵略の自覚はない。
帝国も、感情で動いているわけではない。
ただ、
合理的で、効率的で、
“正しく処理した結果”を積み上げているだけだった。
気づけばハルトは、
侵略国家で最も仕事を回す冒険者になっていた。
原因はすべて、
危険を避けるという、彼自身の判断。
これは、
世界を救う気のない男が、
評価制度と善意の歯車に組み込まれていく物語。
――自業自得型・異世界業務コメディ。