あらすじ
誰もが魔力を持ち、魔術が普及した世界。
魔力0、通常の魔術が扱えない代償に【不死鳥】の加護を持つ、田舎貴族の長男ロス・グレイハート。
ロスは剣聖である師匠から教えを受け、刀と加護を組み合わせた一つの戦方を編み出した。
【不死鳥】の加護による自己再生で相手の必殺を受けきり、ダメージを魔力に転化し、刀に込めて放つ一撃必殺――赫奕抜刀術。
後手の受け、自傷前提のカウンター特化。
常人なら精神がやられる戦法もロスは平気で受け入れていた。
理由は相手の最高最強の魔術を受けきって勝つのがカッコイイから。
ある日、師匠からもう教えることはないと告げられ、世界最高峰である帝国の魔術学園の推薦状を渡される。
最初は乗り気じゃなかったが、同世代と切磋琢磨し、剣の道を究める=女の子と仲良くなれると信じ、魔術学園の受験を決める。
なぜなら、ロスが暮らす男爵領には同世代の女の子がいなかった。
師匠からはモテたい欲は見せるなと忠告され、表向きは今まで通り剣の道を究めるストイック風を装った。
結果、入学した学園で順調に女の子達とお近づきになっていくのだが。
「ロスくん。君を最初に出会ったのは私だよね? もちろん、君の剣の道を邪増すつもりはないよ? だから、君が帰ってくる場所は私と一緒に暖めよう?」
「ロス様の身体を癒やせなくても、心は癒やせます。 だから、末永くよろしくお願いいたします」
「ロス。あーし様が一番だよな? だから、一人で無茶すんなよ……」
ロスのカウンター特化の戦法のせいか、なんだか女の子達の様子がだんだんとおかしくなり始める。
思い描いていた学園生活とはちょっと違うけど、ロスは女の子とお近づきになれたのでよしとした。
ロスは単純だった。
剣の道を究め、魔術を断ち、時に影で蠢く悪を斬り、女の子達とすれ違いながらも仲を深めていく。
積み重なるフラグが爆発するのが先か、剣の道を究めるのが先かの学園生活が始まる。