あらすじ
高校時代の失恋を今も胸に抱いたまま生きる主人公、白鷺凛(しらさぎりん)。
東京で大学生として暮らす彼女は二十歳の誕生日の夜、生まれて初めてお酒を飲むためにバーへと向かう。
そこで彼女は、金髪のバイト店員、風見紫苑(かざみしおん)と出会う。
酒に酔い、月に向かって過去の恋を叫ぶ凛。
その姿を見て、紫苑は思う。
(人は、こんなにも誰かを想えるのか)と。
「好き」という感情を知らない紫苑と、「好き」を失ってもなお抱き続ける凛。
恋を失った私と、恋を知らない彼女。
すれ違う想いが、静かに交差していく。
これは、忘れられない恋を抱いたまま、それでも新しい幸せを探す百合の物語。
■登場人物紹介■
●白鷺凛(しらさぎ・りん)20歳
主人公。エリート大学生。高校時代からの失恋をずっと引きずっている。
●白鷺葵(しらさぎ・あおい)20歳
凛のふたご。役者志望。凛に対して血縁を超えた愛情を抱いている。
●風見紫苑(かざみ・しおん)20歳
バイトをしながら同人活動をしている自由人。恋というものを知らない。
●水無月詩織(みなづき・しおり)24歳
葵の所属する劇団のエース。
●彩瀬色葉(あやせ・いろは)21歳
紫苑の同人仲間。紫苑の才能と自由さに惹かれている。
●三崎陽花里(みさき・ひかり)20歳
凛の大学の友人。パンケーキみたいに可愛い子。凛のことが大好き。